【海洋環境とSDGs】エシカルな真珠養殖の方法とは?美しい海と真珠を守るための真珠業界の取り組みを解説

私たちが生活するうえでなくてはならない、海。その海の美しさ、そしてそこに暮らす生き物たちの命が、様々な問題によって脅かされています。その一方で、真珠養殖では、海を守るための取り組みも始められました。この記事では、海洋汚染の現状と真珠養殖のエシカルな取り組みをご紹介します。

海の環境問題とは

海の環境問題
海の環境問題とは

今、日本だけでなく世界中の海で、環境問題が深刻化しています。

今海で起きていること

今、世界中の海が、海洋汚染やプラスチックごみ問題などの問題を抱えています。2015年の国連のサミットでは、世界の持続可能な開発のための17の目標(SDGs)が採択されましたが、その14番目にも「海の豊かさを守ろう」という目標があり、海の生き物や環境、そして資源を守ることが謳われています。

海ごみ問題

海に流れ着くごみの中でも、特に問題となっているのがプラスチックごみです。プラスチックごみは、一度捨てられると自然に分解されることがほとんどありません。プラスチックごみが海に流れ着いてしまうと、海を汚してしまうだけでなく、エサと間違えて魚が食べてしまうことで海の生き物にも悪影響を及ぼしてしまいます。

海洋汚染

船舶の事故等が起きると、大量の油が海に流され、海洋汚染につながっています。工場排水や生活排水が引き起こす海洋汚染も深刻になっています。

生態系の変化

海洋汚染だけでなく、世界の人口の増加や健康ブーム、また漁業技術の発達なども理由に、魚の獲りすぎが問題になっています。魚の数が減ることで、例えば日本で古くから食べられているウナギでさえも絶滅危機にあるなど、生態系も変化してしまっています。

海洋汚染の原因と解決策

海洋汚染の原因と解決策
海洋汚染の原因と解決策とは

海洋汚染の原因はひとつではありません。私たちの生活、文化的な背景もその一因となっています。

大量生産・大量消費の文化

食べ物や家電、ファッション、アクセサリーなど、「たくさん持つ・たくさん消費する」ことこそ豊かさの象徴、といった文化が進んだことで、ゴミの量も増えてしまいました。その結果、海ごみや不法投棄にも繋がっています。

工場排水

工場から出る廃棄物や排水に含まれる化学物質が、海洋汚染の原因となることもあります。ただし現在は規制が進み、地球にとって有害な液体物質を含む排水は少なくなってきています。

生活排水

台所から流される食品や油には、窒素やリンといった有機物質が含まれ、大量に流されるとプランクトンの異常増殖などの原因になります。ひとりひとりの出す生活排水の量はわずかですが、合計すると海の環境を脅かすほどの量になり得るのです。

海を守るために私たちにできること

エコラベルがついている商品を買う

エコラベルとは、人と環境に配慮した漁獲方法や養殖方法で生産された水産物であることを表すマークです。みなさんはいつも、どのような基準でスーパーで魚を選んでいるでしょうか。鮮度や産地と合わせて、意識してエコラベル商品を選ぶだけでも、海を守る手助けにつながります。

エシカルジュエリーを選ぶ

私たちの生活を彩ってくれる、美しいジュエリー。そのジュエリーの選び方ひとつ見ても、地球環境に優しい選択ができます。ジュエリーの中でも、真珠は天然資源を枯渇させずに養殖できるエシカルジュエリーです。環境に優しいものを長く使うことで、ごみの量を減らすことに繋がります。

プラスチックごみを出さない意識を持つ

プラスチックは、私たちの生活のいたるところに存在します。そのため、過剰包装を断る、マイバッグやマイボトルを持ち歩く、アウトドアレジャーでは自分が出したごみを持ち帰るなど、日常の小さな心掛けの積み重ねが、プラスチックごみの全体量を減らし、海を守ることにもつながるのです。

真珠養殖におけるエシカルな取り組み

海を守るために真珠業界ができること
海を守るために真珠業界ができること

美しい真珠は、美しい海があってこそのジュエリーです。現在、真珠養殖では、海洋環境を守りながら養殖を続けられるような取り組みが行われています。

真珠養殖における問題とは

真珠養殖では、真珠貝から真珠を取り出す際に、どうしても貝殻や貝肉廃棄物などの養殖廃棄物が生まれてしまいます。そこで現在の真珠養殖では、きれいな海を守りながら持続可能な方法で真珠養殖を続けられるよう、養殖廃棄物のコンポスト化の取り組みが行われています。

コンポストって何?

コンポストとは、堆肥のことです。捨ててしまえばごみになる生ごみなどを、微生物の働きを活用して発酵・分解し、できあがった堆肥を使ってまた野菜などを育てていく取り組みです。最近では、日々家庭で出る生ごみをコンポスト化して家庭菜園などに再利用する家庭もあるほど、近年注目されている資源再利用の方法のひとつです。

真珠養殖廃棄物のコンポスト化の過程

真珠貝肉のコンポスト化(堆肥化)
真珠貝肉のコンポスト化(堆肥化)

真珠養殖廃棄物をコンポストにするには、まず貝掃除屑と貝肉廃棄物にモミガラを混ぜます。そしてその後数か月熟成させます。こうして完成したコンポストは、海で育つ真珠貝ならではの塩分を含んでおり、野菜や植物を育てるために有効活用されます。

真珠養殖におけるコンポスト化の課題

環境に優しい真珠養殖廃棄物のコンポスト化ですが、その全てがスムーズに進んでいるというわけではなく、課題も抱えています。例えば、貝肉廃棄物の全てを堆肥化するには、大変な労力とスペースが必要です。また、堆肥になるまでには、数か月単位の時間もかかります。

ミキモトのゼロエミッション型真珠養殖

ゼロエミッションとは、廃棄物をリサイクルしたり別の産業の資源とすることでゼロに近づける取り組みのことです。世界で初めて真珠の養殖に成功したミキモトは現在、真珠を宝飾品に、貝殻は健康食品に、貝肉や貝掃除殻から作ったコンポストは地域産業と連携して植物のための堆肥にする等、資源を最大限活用し、資源を循環させています。こうすることで、企業全体として、真珠を育む海を守る取り組みを積極的に行っています。

えり正のパールワークショップ

真珠専門店のえり正では、真珠を見極める目と知識を習得してもらうワークショップを行っています。このワークショップでは、好みと予算に合わせて自分にぴったりの真珠を選べるようになるだけでなく、真珠の品質を決める要素を知ることで、劣化が少なく長持ちする真珠を選べるようになります。「よいものを長く使う」ことは、使い捨てによるごみの増加を解決するための第一歩です。

■ 開催情報:【パールワークショップ】真珠の養殖工程〜真珠の種類や品質の見極め方まで学べる

エシカルな側面から見るパールジュエリー

エシカルな側面から見るパールジュエリー
エシカルな側面から見るパールジュエリー

人々の環境問題への関心の高まりに伴い、商品の見た目の美しさだけでなく、そのものの持つ背景や、それを生み出す人々の価値観にも注目が集まるようになってきています。

パールはエシカルなジュエリーのひとつ

エシカルとは、「倫理的な」という意味を持つ言葉です。地球環境や社会、そしてそこに暮らす人に配慮された消費行動のことを「エシカル消費」と呼び、世界が抱える様々な問題の解決につながるものとして、今注目を集めています。そのような中でも、真珠はエシカルジュエリーとして支持されています。
■ ERIS VELINA 関連記事:【エシカルジュエリー】エシカル消費の側面から考えるパールジュエリーの魅力とは

パールはメンテナンスで長持ちする

真珠は一生もののジュエリーと呼ばれます。その理由は、使用後のメンテナンスを続けることで、長い間その光沢と輝きを保ちながら使い続けられるからです。「真珠のお手入れは難しい」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実は特別なメンテナンスは頻繁にする必要がありません。着用後のちょっとしたお手入れを続けることで、子や孫の世代にまで引き継ぐことができます。また、えり正では、糸替えなど、家庭ではできないメンテナンスにも対応しています。
■ 関連記事:真珠のお手入れ方法とは?劣化した真珠が回復するクリーニングまで徹底解説

パールは天然に近い形で養殖できる

天然の鉱物を採掘して作られるジュエリーとは異なり、真珠養殖では、限られた天然資源を枯渇させることなく、持続可能な方法が取られています。その背景には、かつて天然のアコヤ貝が乱獲されたという歴史があります。そのため、現在の真珠養殖では、真珠を育てるのに適した母貝を育てるところから始め、天然の真珠が育つ環境と同じような方法で真珠を育てているのです。

高度な真珠養殖技術を継承できる

長持ちする真珠を正しく選ぶ・購入することは、その技術を守ることにつながります。日本で生まれ、研究・開発が続けられてきた養殖技術は世界に誇れるものです。地球に優しい養殖文化を守りながら、未来に伝えていくことができるのです。

■ ERIS VELINA 関連記事:【真珠の産地】日本の三大産地の養殖の歴史や真珠の特徴、世界の真珠産地まで徹底解説

パールはたくさん持つ必要がない

パールペンダントやネックレスは、1本ずつ持っていれば日常のお出かけやフォーマル・セミフォーマルシーンで活躍してくれるので、たくさんのアクセサリーやジュエリーを揃える必要がありません。長持ちするジュエリーを選び「必要な分だけを持つ」という意識も、環境を守る上では大切です。

■ 関連記事:【真珠のネックレスは必要?】家族に真珠を贈る意味、年齢に応じて買う真珠の色、一生もののネックレスをどこで買う?まで徹底解説

パールの個性を活かすジュエリー

えり正では、劣化に繋がらない天然キズを持ったものや、ほんのわずかに変形した真珠をネックレスに仕立てています。お客様がテリの美しい真珠を安く買えるメリット以外にも、このような真珠の持つ個性として活かすことで、自然が生み出した真珠、愛情をこめて育て続ける養殖者、そして真珠の美しさをさらに引き立てる加工職人の想いの全てを大切に、みなさまにお届けしています。

パールはリフォームで次世代へと循環する

古い真珠の指輪をペンダントにしたり、イヤリングからピアスにしたりと、パールジュエリーはリフォームをして形を変えながら使い続けられるのも環境に優しい点です。クリーニングやリフォームを適切に行えれば、次世代の娘たちが母の想いともに真珠を受け継いでくれるはずです。

■ 関連記事:【パール リフォーム】古い真珠の指輪をペンダントに、イヤリングをピアスに、余った真珠でネックレス

えり正でパールネックレスの下取り(リサイクル)

えり正では、古いパールネックレス1本の下取りにつき、5,000円のクーポン券を発行しています。このクーポン券は、ERIS VERINAでパールペンダントやネックレスを購入する際にご利用いただけます。古い真珠を手放す際には、えり正の下取りで大切な地球の資源を循環させてくださいね。

■ クーポンのご利用先:無調色パールERIS VELINA

真珠は美しい海からの贈り物として

エシカルなえり正の取り組み
SDGsに取り組むえり正

海洋汚染や海ごみの問題など、さまざまな解決すべき問題がある中で、真珠に携わるたくさんの人が、海の美しさと真珠の文化を守るために様々な取り組みをしています。そのような中で、えり正は真珠専門店として、真珠の品質だけでなく、真珠のワークショップやリサイクル、リフォームを通じて、地球環境と資源を守ることも大切にしています。「一生もののパールジュエリーを選びたい」「人にも環境にも優しいジュエリーを身に着けたい」という方は、ぜひSDGsに取り組むえり正にお越しいただき、あなただけの真珠との出会いを楽しんでくださいね。

えり正のSDGs宣言

えり正のSDGs宣言
株式会社トラッドスタイル SDGs宣言

私たちは「家族の幸せな物語、応援する企業」として、家族の世代を超えた「家族の思い出づくり」のサポートをしています。お客様には、私たちの着物やジュエリーを美しく長く愛用していただき、さらに次世代のご家族にも受け継がれるよう、長持ち品質の維持、メンテナンス、リフォームの技術や知識を大切にし続けることをお約束します。

 

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■ 無調色パールネックレス ERIS VELINA
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■ ファミリージュエリー ERILISS
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