パールネックレスのかしこい選び方を、神戸の専門店が伝授!無調色真珠と調色の違いとは?
真珠は世界中から認められた日本の宝石で、神戸市が世界一の真珠加工業の街です。
より美しくたくさんの真珠を世に送り出すために、多くの処理方法が生み出されてきました。
しかし今、その処理の一部を行わない「無調色真珠」が注目されています。
本記事を読むと、無調色真珠と調色の違いや真珠を選び方がお分かりいただけるかと思います。
真珠の美しさの秘密3要素「色」「てり」「干渉色」

まずは真珠の美しさ決める3つの要素を見ていきましょう。
「色」はその名の通り真珠の色で純白やクリーム色、黄味がかったものなど様々な色があります。
「てり」は真珠の輝き具合、これも一粒ずつ違います。
「干渉色」は簡単に言うとシャボン玉のような現象のことで、シャボン玉は無色透明ですが縁が色づいているように見えると思います。
真珠も同じで白色の真珠の縁がピンクがかっていたりグリーンがかっているように見えます、これが「干渉色」です。
無調色真珠とは?

真珠は天然のアコヤ貝、つまり生き物が生み出す宝石です。
日本人も全員肌の色が少しずつ違うように、真珠も海から引き上げて取り出した段階(浜揚げ)だと真珠の美しさの要素である「色」「てり」「干渉色」がそれぞれ違います。
調色はその中の「干渉色」を補完し美しく見せるため行われる処理のことをいいます。
調色はお化粧、お化粧しなくて綺麗な真珠が無調色です

調色を施すということは人間でいうお化粧をするのと一緒です。
お化粧をすることでどの真珠も美しさが増し、同じような干渉色のもの揃えることができます。
基本的にあまりクオリティの高くないものから中間ぐらいの真珠が使われています。
処理することで品質の底上げを行っているのです。
調色を行われた真珠は元々の干渉色が強くなり非常に美しい真珠に仕上がります。
調色真珠は世界でも認められた加工
この様に書くと調色は悪いものだと思われがちですが、真珠本来の輝きを補完するというだけで真珠を傷つけたりする処理ではありません。
世界的に認められている処理なんですよ。
美しい調色真珠はリーズナブルで、より多くの人が楽しめるように考え出された知恵の結晶と言えます。
無調色真珠は「すっぴん」状態
逆に無調色のままの真珠は、お化粧をしない「すっぴん」に近い状態です。
これは元の品質が良くなければいけません。
無調色で販売出来るほどのクオリティのものは全体の25%と言われています。
無調色=良いもの?
また注意すべきは必ずしも「無調色=良いもの」ではないということ。
どういうことかと言うと本来、無調色で販売できるほどの高品質な真珠は非常に少なく、そのため無調色が人気で品薄になっていました。
過剰研磨や漂白された無調色真珠にご注意!

しかし最近では高額で売れる「無調色」という文言を付けたいがために、良質でない真珠に他の処理(漂白、研磨)を過度に行い品質を誤魔化したものが出回っています。
どんな宝石でも処理をし過ぎると美しくなくなったり劣化が激しく長持ちしません。
特に真珠はタンパク質で出来ていますから、無理な処理は真珠そのものを傷めてしまい、上記の写真のように変色や肌荒れ等のスピードが早まってしまいます。
なぜ無調色のパールネックレスは高額になるのか

なぜそんなことまでして無調色真珠にこだわるのでしょうか。
それは「無調色」というものが一種のブランドのようになっていて、価格が上昇しているからなんです。
特に現在、中国で無調色真珠が人気になっており品薄状態が続いています。
ちなみに神戸市は真珠の輸出業が古くから盛んな都市でした。
希少性が高まる無調色真珠

さらに今、環境破壊と地球温暖化により海の環境が大きく変化しています。
その中で日本アコヤの稚貝(貝の赤ちゃん)が育ず危機的な状況になってしまったのです。
このことは多くのメディアに取り上げられました。
真珠自体の数が減ってきているため、今後ますます美しい無調色真珠は手に入りにくくなっていくでしょう。
高額でも無調色パールネックレスを選ぶ理由

そこまでしてなぜ希少性が高く高額な無調色真珠を選ぶのでしょうか。
それは真珠の本来の美しさと個性が際立つからなんです。
無調色真珠の干渉色は一粒一粒に個性があって全て違う色に見えます。
ピンクが強いもの、グリーンが強いもの。
ピンクとグリーンが混ざり合っているもの…。小さな珠の中に無限のオーロラが浮き上がります。
そして本当に相性の良い真珠をつけると、干渉色とテリが肌を瑞々しく艶やかに見せてくれます。
自分にピッタリくる真珠を見つけた時の喜びは何にも代え難い特別な瞬間になるでしょう。
真珠は自分の宝物だけではなく、家族の宝物になる

そしてもう一つ、無調色真珠を選ぶ重要なポイントがあります。
それは宝石は自分だけのものではなく、家族みんなの宝物になるという点。
宝石は美しく、そして耐久性と希少性があるものが理想とされます。
そして良い宝石は親から子、孫へと代々受け継がれていくのです。
ファッション性のあるデザインでも素材が一流であれば、それをリメイクして楽しむことができます。
ですから真珠も処理の少ない良い品質のものを選ぶことで、あなたの思い出も一緒に次の世代に渡すことができるのです。
最後に
真珠をはじめ宝石は良い物を長く使い続けるのが当たり前になってきました。
その中で真珠は処理の少ない無調色真珠が支持されるようになったのです。
真珠を購入する時は、手に取った真珠が誰か大切な人のもとへ行くことをイメージすると素敵なお買い物ができますよ。
真珠のご相談は、神戸市と福山市にある専門店えり正にご相談くださいね。
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